防犯カメラの録画装置の機能や種類にはどんなものがある?
昨今のセキュリティー対策の高まりを受け、家庭用防犯カメラの設置を検討されている方も多いのではないでしょうか?防犯カメラの設置には、カメラだけでなく、映像を記録する録画装置の種類も選ぶ際のポイントとなります。
本コラムでは、家庭用防犯カメラの録画装置の種類や機能について、導入を検討されている方のご参考になるような情報をお伝えします!
録画装置っていろいろあるけどどう違うの?
監視カメラの映像を録画する装置には、大きく分けて2種類あります。
- デジタルビデオレコーダー(DVR)
- ネットワークビデオレコーダー(NVR)
DVRは旧来のアナログカメラ専用の録画装置で、個々のアナログカメラと同軸ケーブルで配線し、ハードディスクに保存したりモニターで確認したりする必要がありました。つまり、ケーブルの長さ以上の場所に設置したカメラの映像を、離れたところから録画・確認することができなかったのです。
一方のNVRは、LANケーブル1本さえあれば、遠隔地に設置したネットワークカメラの映像を、ネットワーク経由で録画・確認することができます。つまり、NVRによって配線が簡素化するだけでなく、本社から地方の支社の映像をライブモニタリングできるなど、大きなメリットが得られるようになるのです。
DVRとNVR徹底比較
ここでは、DVRとNVRをさまざまな角度から徹底比較し、NVRを利用することによって得られる4つのメリットを明らかにします。
鮮明に録画できるのはどちら?
カメラが撮影した映像データが不鮮明だと、不審者の顔や車のナンバーを判別できないなどのデメリットが生じます。DVRとNVRでは、どちらが鮮明に録画できて、クリアな画質の映像を確認できるのでしょうか?
旧来型のDVRでは、アナログカメラの伝達情報を一度デジタル情報に変換していたため、画質の劣化があり不鮮明という問題がありました。一方のNVRは、ネットワークカメラによって処理された情報がネットワーク経由で伝送されるため、DVRの問題点だった画質の劣化がなく鮮明な映像を確認することができます。
- DVRは画質の劣化があり映像が不鮮明
- NVRは画質の劣化がなく映像が鮮明
スマホからでも監視できるのはどちら?
「外出時に自宅で留守番をしているペットの様子が気になる……」
こんなときに、スマートフォン(スマホ)でさっとカメラの映像が確認できると安心ですね。DVRとNVR、スマホを使ったリアルタイムでのモニタリングに対応しているのはどちらでしょうか?
NVRは専用アプリをインストールすることで、iPhoneやAndroidの端末からNVRへアクセスし、リアルタイムでの監視ができます。一方、DVRは一部の製品に限り、スマホでの遠隔操作が可能なタイプも販売されていますが、リアルタイムでの監視ではなく、録画をして後から映像を確認する方が適しています。
スマホの画面で見る監視映像の鮮明さやアプリからモニタリングできる手軽さなどを考えると、やはりNVRのほうがおすすめです。
- NVRはスマホアプリでリアルアイムのモニタリングが可能
- 一部のDVRにスマホ対応の製品あり
長時間録画に適しているのはどちら?
海外旅行や長期の出張などで自宅を長く空ける場合、その期間の監視カメラや防犯カメラの保存容量が気になるもの。容量不足により、途中で映像が途切れてしまうようでは困りものですね。カメラの台数が増えれば、もちろん保存容量もたくさん必要になってきます。
映像の保存期間は、内蔵されているハードディスクドライブ(HDD)の容量や、カメラの台数によって違ってきます。基本的に、500GBが一般家庭向け、1TBが事務所・駐車場向けの目安とされています。
DVR、NVRともに500GBから数TBと、大容量のデータが保存できます。保存できる容量に両社の違いはありませんが、映像の鮮明さを考慮すればNVRがおすすめです。
- DVRとNVRどちらも長期録画が可能
費用がお得なのはどちら?
最後に比較するのは、気になる設置費用や運用コスト。できれば、コストパフォーマンスが優秀なほうを選びたいですよね。
DVRにつなぐアナログカメラは、設置する台数分ケーブル費用がかかり、DVR装置自体も非常に高額です。一方のNVRはLANケーブル1本さえあれば、複数のネットワークカメラとつなぐことができますし、NVR装置もコストパフォーマンスが優秀な製品が続々と販売されています。費用がお得なほうで選ぶなら、NVRがおすすめです。
- NVRは設置費用、運用コストともに安い
- DVRは設置費用が高額になる場合も
まとめ
監視カメラや防犯カメラの設置を検討する際に気になる4つのポイントから、DVRとNVRという、タイプの異なる録画装置それぞれのメリット・デメリットをご紹介しました。家庭用防犯カメラの導入を検討される際は、ぜひ本コラムの比較ポイントをご参考に!